
| 父はいわゆる写生ということをしない人間でした。 子供であった時分は父や兄とともに写生に出ていたようですが 私が生まれたのちは、体の不調もあったのか写生に出たのは ごくわずかの時間でした。 そのかわりと言ってはおかしいですが 父は写真をよく参考にしていました。 自分で撮った写真も草、木、水などにジャンル 分けしていました。あと、やはり鳥や昆虫の 図鑑は相当数残されています。 よく覚えているのは、ある大雪の日の朝 カメラを抱えて家を飛び出して写真を 撮りに行く父の姿です。やはり画家としての 血が騒いだのでしょう。 今回の引越しのために父のアトリエの整理をして いて気付いたのは、画集は数え切れないほど たくさんあるのに写真集はほとんどないことでした。 写真家への興味は薄かったようです。 しかし、その中でもウージェーヌ・アジェ (フランス, 1857-1927) の写真集だけは数冊ありました。 アジェの写真に感ずるところが大きかった ようです。 |
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